ベトナム知財庁DBのDigiPat収録が更新されました

ベトナム知財庁が運営するDigiPatデータベースは、登録特許・登録実用新案の「請求の範囲」や「詳細な説明」が電子テキストで収録された、ASEAN唯一の優れもののデータベースです。一般の日本人にはなじみの薄いベトナム語であっても、Google先生の助けを借りることで、登録案件の権利範囲を把握することができます。

このDigiPat、昨年の今頃からほぼ1年ほど収録更新が途絶えていました。ところが全世界がコロナ禍のために業務が沈滞する中で、何とDigiPatの収録が更新されていることを見つけました。IP VietNam、ただ物ではなさそうです・・・。

1年のブランクの後での収録更新ということで、一気に1年程度の情報が追加されたのかと喜んだのですが、それほどのBig Eventではありませんでした。

下図は
横軸を登録公報発行年とし、
同国で発行された案件をすべて収録したIPLibデータベースにおいて登録公報番号・登録日情報が収録された案件の件数を青色で、
DigiPatに収録された案件の件数を赤色で
表した棒グラフです。

アジア特許情報研究会では、毎年ASEAN各国のデータベースを調査し、JETROバンコクに納入しています。2019年度の対象にはベトナム国も含まれており、報告書「ベトナム国家知的財産庁が提供する産業財産権データベースの調査報告」では2020年2月時点の収録を紹介しました。このときには2018年10月以降に発行された案件の情報が、DigiPatには収録されていませんでした。

2020年4月現在ではグラフの黄色の矢印のように3か月半ほど(実案は3か月分)追加されたというところでしょうか。IP VietNamがDigiPat運営をやめてしまうわけではなさそうです。ある意味朗報ですよね。

アジア特許情報研究会 中西 昌弘